女性には赤ちゃんが産めるという素敵な機能があり、生理があります。生理中の症状や辛さには個人差があり「生理中に走ってもいいの？」と思う方もいることでしょう。
そこで今回は、生理中にランニングをしても良いのかや、生理中に走るメリット(効果)はあるのかなどを解説していきます。
生理なんだけど走っても大丈夫？
「生理中に運動しても問題ないよ」「運動を控えることはないよ」という人がいれば、「激しい運動は女性ホルモンのバランスを乱す原因になるから、運動はしないほうがいいよ」という人もいます。
では、生理中に走っても良いのかというと、基本ランニングをしても大丈夫です。生理中は体調が悪くなりやすいため「ランニングは控えよう」などと思う方もいますが、健康状態に問題なければ走っても大丈夫。
ランニングを日課としている方は、走れる状態なら悩まずに走りましょう。ただし、激しいランニングをするのは良くなく、軽くジョギングすることが大事です。
生理中は軽く走ろう
先程も言ったように、基本生理中に走っても問題ありませんが、軽く走ることが大切です。トレーニングがハードだと、ホルモンバランスが乱れたり、貧血になる恐れがあります。
そして、貧血による症状が酷くなる可能性もあります(経血で血液や鉄分が失われるから)。貧血によって転んだり、その他のアクシデントによって怪我をする可能性もありますしね。
なので、無理をしないで、自分の体調を確認しながら走ってください。なんだか調子が悪くダメだと思ったら、素直にランニングを中止しましょう。
生理中のランニングで期待できる効果
では、生理中のランニングにメリット(効果)はあるのかというと、メリットはあります。期待できる効果は以下になります。
血流が良くなることによる生理痛の緩和
血流が悪いと、通常よりも子宮が収縮しやすく、生理痛が酷くなってしまう場合があります。なので、体が冷えやすい人は、痛みが強くなってしまう恐れがあり、特に下腹部が冷えるのは良くありません。
ランニングには血行を良くする効果があり、軽く走ることで悪かった血流が良くなり、生理痛が和らぐのを期待することができます。
特に、生理の仕組みによって血流が悪くなり、血流が悪いことで生理痛が酷い方は、軽いジョギングで血流を良くすることで、生理痛の症状が緩和する効果を期待できます。
ストレス解消により精神的に楽になる
生理前や生理中はイライラしたり、憂鬱になったり、悲しくなったりなど精神的に不安定になってしまう場合があります。そのように精神が不安定だと楽しく過ごせないし、周りの人を傷つけたり、心配させてしまうこともあります。
適度なジョギングにはストレス解消効果があり、生理で不安定になりがちなメンタルが楽になる効果を期待することができます。ランニングがハードだと(頑張りすぎると)、逆にストレスが溜まってしまう場合があるので、無理のない範囲で走ることが大切です。
ストレスの影響で生理痛が辛い方は、軽い運動でストレスを発散することが、生理痛の緩和に繋がるケースもあります。
貧血には注意しましょう
前述した通り、生理中は血液や鉄分が失われやすいため、貧血になりやすいです。貧血になると、めまい・立ちくらみ・ふらつきといった症状が現れやすくなるので注意しましょう。また、息切れしやすくなるので、走っている時のパフォーマンスは低下してしまいます。
生理中のランニングには、血流が良くなることによる生理痛の緩和や、ストレス解消などのメリットがありますが、走れる状態なのか確認し適度なジョギングを心掛けましょう。無理は禁物です。
激しいトレーニングは女性ホルモンのバランスを乱す恐れあり
女性の健康に関わっている女性ホルモン。特に「エストロゲン」と「プロゲステロン」は大きく関わっています。
睡眠不足や不規則な生活、ストレスなどは女性ホルモンのバランスを乱す原因になり、インターバル走や速いペース走などの激しいトレーニングも、女性ホルモンのバランスを乱す原因になります。
ホルモンバランスが乱れると、生理痛・生理不順・肌荒れ・自律神経失調症などの症状が現れやすくなります。
なので、生理中はできるだけ激しい運動は避けたほうが良いです。
生理中におすすめのストレッチやエクササイズ
生理中は適度なジョギングが良いですが、ストレッチやエクササイズもおすすめです。ストレッチには色々な種類がありますが、内転筋のストレッチと猫のポーズが特におすすめです。
内転筋のストレッチのやり方
1.床に座り、右足の裏と左足の裏を合わせる。
2.できるだけ足が体に近くなるようにし、背筋を伸ばして、息を吐きながらゆっくりと身体を前に倒します。
3.身体を前に倒した状態で15～20秒止まります。
4.15～20秒経過したら、身体を起して最初の状態に戻します。
5.【2～4】を、3～5回繰り返し行いましょう。
内転筋のストレッチを行うと、股関節より下の部位への血流が良くなり、生理痛が緩和する効果を期待することができます。
猫のポーズのやり方
1.まず、両手と両膝を床につけ、四つん這いになる(手は肩幅に開き、肩の真下に手をつき、膝は左右の腰の真下)。
2.ゆっくりと息を吐きながら、背中を丸める（自分のおへそを見るようなイメージでお腹を引っ込める）。
3.背中が丸まった状態でゆっくりと深く呼吸をしながら、30秒くらい姿勢を維持する。
4.元の姿勢に戻る。
5.息をゆっくり吸いながら、頭を上げて背中を反らせる(無理のない気持ち良い範囲で反らせます)。
6.背中が反った状態でゆっくり深く呼吸しながら、30秒くらい姿勢を維持する。
7.【2～6】を、3～7回繰り返し行いましょう。
猫のポーズを行うと、生理で硬くなりがちな体をほぐすことができます。
