マラソン大会のペースメーカーって何?なんで走っているの?

マラソン マラソン大会のあれこれ

今回は、マラソン大会で重要な役割をするペースメーカーについて解説していきます。ペースメーカの役割や素朴な疑問などを解説するので、興味のある方はぜひご覧ください。

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マラソンのペースメーカーとは?

ペースメーカーとは、その名の通り「ペースを作るランナー」のことをいいます。理想的なスピードで走り、ランナーを先導することによって、ついていったランナーは良い記録が出やすくなります。

トップグループの1番前を走るのがペースメーカーだと思われがちですが、トップグループを引っ張る人だけがペースメーカーではありません。

日本記録更新ペースで走るペースメーカーがいれば、サブスリーペースで走るペースメーカーもいます。また、サブフォーペースで走るペースメーカーもいます。それらのペースメーカーがいるのかいないのかは、大会によって異なります。

ちなみにサブスリーとは、フルマラソン(42.195km)で3時間を切ることで、サブフォーとはフルマラソンで4時間を切ることをいいます。

ペースメーカーの役割といるメリット

その1.設定されたペースを守って走る

ペースメーカーは、設定されたペースを守り、機械のようにできるだけ正確なラップを刻むのが仕事です。

ペースメーカーについていくランナーは、ペースについて余計なことを考えずに走ることができます。自分が達成したいタイムのペースメーカーについていけばいいだけだからね。

なので、ペースメーカーに引っ張ってもうらことで、楽に走れることもあります。ペースメーカーが走るペースは、大会主催者側が【1km〇分○○秒】などと決めています。そのペースは世界記録ペースだったり、大会記録ペースだったりします。

そして、市民マラソンなどでは、サブスリーやサブフォー達成を目安に走るペースメーカーがいることもあります。

その2.風除けに使うことができる

目の前に走っている人がいると、向かい風の影響を少なくすることができますよね?ペースメーカーは、後ろのランナーを引っ張る役割があり、グループの先頭を走るので、風除けとして利用することができます。

マラソンのタイムは、向かい風の影響を大きく受けます。当然、向かい風が強いほどスピードは落ちやすく、タイムは遅くなりがちになります。

ペースメーカーの後ろを走り、向かい風による影響を少なくすることができれば、向かい風の影響が少なくなる分、体力を温存することができます。風除けに利用するのは卑怯なことではないので、利用できる場合は積極的に利用しましょう。

その3.励ましてくれる人もいる

大きな大会でサブ10を走るペースメーカーにはいないかもしれませんが、市民マラソンなどでサブスリーやサブフォーなどのペースメーカーの中には、励ましてくれる方もいます。

「もう少しです、頑張りましょう」「あと〇kmです、いけますよ」などの言葉をかけてくれるペースメーカーもおり、ついていくランナーは力をもらえます。

ペースメーカーについていけば良い記録が出る?

結論から言うと、ペースメーカーについていけば良い記録が出るとは限りません。そりゃあ、30kmまでついていけて、スピードを落とさずにゴールできるスタミナが残っていれば、良い記録が出ることでしょう。

ですが、自分のキャパを超えるスピードで、無理してついていくと、いつかは限界がきて失速し、大幅にタイムが遅くなったり、途中棄権してしまうこともあります。つまり、明らかについていける力がない人は、無理してついていかない方が良いのです。

まあ、一か八かでついていき、そのままゴールできちゃう人もいるけどね。そのような人は、自分が思っていた以上に力があった人です。

ペースメーカーは最後まで走っても良いのか?

テレビでマラソンを観ていて思ったことがある方もいることでしょう。「ペースメーカーは、このまま最後まで走れば優勝できるんじゃないの?」などと。確かに、ゴールまでトップをキープして走れそうな感じがしますが、マラソンは甘くはありません。

稀に、そのまま最後まで走って優勝できる方もいますが、ペースメーカーが優勝するのは非常に難しい。それはペースを作り、ランナーを先導することによって体力をかなり消耗しているからです。

では、実際最後まで走っても良いのかというと、それは契約によって決まります。「最後まで走っても良い」という契約なら、当然ゴールまで走っても問題ありませんが、そうでない場合は、「このまま走れば優勝できそう」と思っても完走してはいけません。

多くのマラソンでは、30kmまで20kmまでと走る距離が決められており、そのまま最後まで走っても問題ないのかは、大会の契約の内容次第になります。

サブスリーやサブフォーなどのペースメーカーの場合

国際大会などハイレベルな大会で一番前を走るペースメーカーの場合、基本30kmや20kmまでしか走りません。

ですが、多くの市民マラソンのサブスリーやサブフォーなどのペースメーカーは、ゴールまで走ってランナーをサポートします。

ペースメーカーをする理由はお金やトレーニングになるから

「どうせ走るなら、ペースメーカーをしないでガチで走って記録を狙った方がいいんじゃないの?」と思う方もいるかと思います。

ですが、ペースメーカーをすることにはメリットがあり、そのメリットの1つがお金をもらえること。そして、2つ目のメリットはマラソンのトレーニングになること。

つまり、「報酬がもらえるのと、トレーニングになるから」という理由でペースメーカーを引き受けている場合が多いのです。

一般的な市民マラソンでのサブスリーやサブフォーなどのペースメーカーは、ボランティアのような感じでやっているため、基本報酬はありません。

ペースメーカーの報酬はいくら?

一万円札

ペースメーカーでもらえる報酬は、実際に走った人に聞かないと分かりません。ですが、「ランナーのレベルによって報酬が変わる」「1レース数十万円」「大きな大会なら100~300万円」などと言われることもあります。

つまり、そのことは噂程度なため、本当のところ実際にもらえる額は分かりません。もちろん、一般的な市民マラソンのサブスリーやサブフォーなどのペースメーカーは基本お金はもらえません。

普段の練習でのペースメーカー

普段の練習にペースメーカー的な人がいることもあります。陸上競技部長距離走など、チームで活動しているところは、1人ではなく団体やグループで走ることが多くあります。

団体やグループで、ジョグやペース走やインターバル走などを行う場合、先頭の人(一列目の人)がペースメーカー的な役割をし、設定したタイム(ペース)で走ります。

先頭(一列目の人)が、設定したペースで走れていなかったら、後ろの人や指導者から「少し遅いよ」や「ちょっと速いよ」とか言われることもあり、そのように言われることでペースを修正していきます。

ペースメーカーがいることによるデメリット

大会で大事な役割をするペースメーカーですが、中には「ペースメーカーは必要ないのでは?」と言う方もいます。それは、ペースメーカーがいることで、ペースメーカーがいなくなる30kmまで競争意識が低くなってしまうからです。

多くの大会では、ペースメーカーがいなくなるまでついていくだけなので、極端なスピードアップや駆け引きなどはなくなり、レース自体がつまらなく感じてしまう方もいます。でもたまに、ペースメーカーを抜かしていく人はいますけどね。

世界選手権やオリンピックなどは、一緒に走っている人すべてがライバルであり、タイムよりも順位の方が重要なため、ペースメーカーはいません。タイムが多少遅くても、金メダルや銀メダルをとれば評価されるし、嬉しいしね。