誰でもできる!長距離走(マラソン)でラストスパートする時のコツとは?

陸上 長距離走・マラソンの走り方

あなたは、マラソン大会でラストスパートしていますか?「最後はバテしまって、ラストスパートすることができない」という方もいるかと思います。しかし、ラストは誰でも頑張って力走できるものです。

スポンサーリンク

ラストスパートは誰でもできる

基本、ラストスパートは誰でも行うことができ、「ハアハア」と息が上がって疲れ切っていても行うことができます。それはなぜかというと、ラストスパートで使う力は「無酸素運動の力」だからです。

長距離走では主に「有酸素運動の力」で走っているため、あと少しでゴールという場面でも「無酸素運動の力」は残っています。ですから、誰でもラストスパートを行うことは可能であり、最後は速く走ることができます。

ラストスパートする時のコツ

コツは以下になります。

  • 失敗を恐れないこと
  • タイミングを見計らって迷わずに思い切ってギアを切り替えること
  • 残り100m~400mになったら自信を持って全力で走ること(走力やコンディションによって距離は異なる)
  • 途中で気を抜かず、ゴールまで集中し続けること

なかには「最後までもたないんじゃ」などと思って躊躇する方がいますが、失敗を恐れていたらラストスパートすることはできません。失敗を恐れないで、思い切ってギアを切り替え、ゴールまで集中し続ければ案外ゴールまでいけるものです。

ギアを切り替えたら、16秒、あるいは36秒、あるいは1分ちょっと集中するだけなので、とても簡単です。

急激にスピードを上げる距離は、その人のレベルやその時の状態、状況によって変わってきます。ぶっつけ本番で行うのも不安でしょうから、練習で残りどのくらいの距離からできるのか試してみましょう。

ラストスパートをする意味

「ゴール間近で全力で走っても、数秒から十数秒しか変わらないよ」と思う方もいるかもしれませんが、その数秒から十数秒が大事なのです。5秒くらいしかタイムを短縮することができなくても、結果がかなり変わってくることもあります。

例えば、前のランナーとの差が1~2秒くらいで、前の人を抜かせば入賞できる場合、ラストスパートして少ししかタイムを短縮することができなくても、抜かすことができれば入賞することができます。

入賞するのとしないのとでは気持ちの面でかなり違ってくるため、行う意味はあるのです。それは、入賞だけでなく優勝争いをしている場合も同じです。また、入賞や優勝に関係なくても、順位を少しでも良くすることはできます。

自己ベスト更新を狙っている場合でも、最後に全力疾走することは大事です。数秒の違いで自己ベストを更新できないケースもあるため、ラストスパートして数秒でもタイムを短縮することは大切です。

駅伝の場合は、最後まで手を抜かずに頑張ることによって、次の走者に思いを託していることが理解されやすいですしね。思いが伝わることでモチベーションが上がり、自分の能力を120%発揮できる場合もあります。

満足することもできる

ラスト、パワー全開で走ることによって「最後まで手を抜かずに頑張ることができた」などと心が満ち足りることもあります。

力を出し切らないと、自分を褒めることができない場合もあり「なんで最後は力を抜いてしまったのだろう」などとあとで悔やんでしまうこともあります。満足したり後悔しないようにするためにも、ラストスパートすることは大切なのです。

ラストスパート合戦で負けないように

最後の最後、競っている人(近くを走っている人)に勝つためには、ラストスパートをして少しでも相手より前に出ることが大事です。

とはいっても、自分だけでなく周りの人もラストスパートする可能性が高く、ラストスパート合戦になることもあるでしょう。

比較的短い距離でのラストスパート勝負になった時、勝敗を分けるのは「気持ち」「仕掛けるタイミング」「スプリント力」です。

ラスト100m~200mくらいでの勝負になった場合、無酸素運動によるスプリント力が高いほうが有利になりますが、気持ちが強いほうが勝つこともあるため、ゴールするまでは気を抜かずに、諦めずに、妥協せずに、全力で走ることが大事です。

相手がゴール手前で自分に負けて、スピードを落とすことがありますしね。

絶対できるという強い気持ちを持とう

「疲れ果ててラストスパートすることができなかった」という方もいますが、疲れ果てていても行うことはできます。ラストスパートすることができないのは、気持ちが弱くなっているせいです。

ヘトヘトだと、妥協したくなったり手を抜きたくなったりするのが人間で、弱気になることもあります。

ですが、バテバテでも気持ち次第で、ラストに全力疾走することはできるので「私なら絶対できる」という強い気持ちを持ちましょう。