ストライド走法とピッチ走法!どちらが良いのかなんて気にしないで大丈夫

マラソン大会 長距離走・マラソンの走り方

別に気にする必要はありませんが、ランニングにはストライド走法とピッチ走法があり、走る際の歩幅の大きさや、脚が回転する速さによって分けられています。今回は、その2つの走法の説明と、どちらの走法も意識する必要はないということをお話しいたします。

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ストライド走法とは

その名の通り歩幅に注目した走り方であり、歩幅が大きい、または自分の身長を考慮して歩幅が広い走法のことを言います。

歩いている時は、必ず左右どちらかの足が地面に接していますが、走っている時は左右どちらの足も地面に接していない瞬間があります。つまり、走るという動作はジャンプの繰り返しになります。

遠くに跳ぼうとするほど脚のパワーやバネが必要なように、歩幅を広くしようとする走法は、通常よりもパワーやバネが必要になります。なので、脚力が高くないとバテやすいです。

一歩の距離が長くなるので歩数は少なくなります。ムリにストライドを大きくしようとすることは、スタミナを多く消費したり、フォームが崩れる要因になります。

ちなみに、ストライド走法で有名だった選手は、野口みずきさんです。野口みずきさんのパワフルな走りを可能にしたのは、脚の筋力の強さです。

ピッチ走法とは

その名の通り歩数に注目した走り方であり、脚の回転の速さを重視した走り方、または脚の回転数が速い走り方を言います。

ストライド走法よりも歩幅は小さいため、ストライド走法よりも脚のパワーを必要としません。上下動が大きくなりにくく、フォームが安定しやすい走り方になりますが、歩幅が狭すぎるとスピードは出にくいです。

ちなみに、ピッチ走法といわれていた有名な選手は、高橋尚子さんです。とはいっても、高橋尚子さんはそれなりにストライドは大きいです。じゃなきゃ、あんなに速く走れませんから。

走る速さは【ストライド×ピッチ】

陸上競技場

走る速度は「ストライド×ピッチ」になります。ストライドが広いほど、ピッチが速いほど走るスピードが速くなるというわけです。

大きな大会の短距離走を観れば分かることですが、一流の短距離選手はストライドが広く、ピッチが速い。だからエリート短距離選手は速いのです。

伝説の短距離走の選手「ウサイン・ボルト」なんかは、ストライドがもの凄く広く、ピッチが速かったですよね。長距離走と短距離走とでは、求められる能力は違ってきますが、ストライドの広さとピッチの速さが、走るスピードに影響するという点では同じになります。

いくら脚の回転が速くても、一歩の距離が短すぎるとスピードを出すことは困難になります。遅い市民ランナーで、狭い歩幅でチョコチョコとヒヨコみたいに走っている方がいますが、まさしくそれです。

基本ストライドもピッチも気にする必要はない

ストライド走法が良いのか、ピッチ走法が良いのか気にすることはありません。なぜなら、速く走ろうとすれば、自然とストライドは大きくなり、ピッチは速くなるから。ストライド走法とピッチ走法で分けられることもありますが、特に気にすることはないでしょう。

自分がストライド走法なのか、ピッチ走法なのかは結果です。自分が本気で走っている時、歩幅が広ければストライド走法ですし、歩幅よりも脚の回転が重視されていればピッチ走法になります。

2つの走法を意識することなく、自分が現在持っている走力(能力)で自然に走るのが良いでしょう。だって、ムリに歩幅を広げても長く続かないし、ピッチだけ意識してもスピードは上がらないしね。

スピードの上げ下げや傾斜、風向きなどによって、自然と自分に適した歩幅とピッチになるので、気にしなくて良いのです。

しかし、あまりにもフォームがおかしい(効率が悪いフォームをしている)場合は、意識して改善することが大事です。例えば、自分の能力(脚力)に合っていないストライドをしている場合は、歩幅を調整する必要があるということです。