向かい風はきつい!マラソン大会で前のランナーを風よけに使う方法とは?

風向計 長距離走・マラソンの走り方

大会に向けて毎日練習を頑張り、いざ本番っていう時に風が強いと最悪ですよね。追い風の時はいいが、向かい風は地獄になります。

強い向かい風の時、多くの人は前のランナーを風よけに使いますよね?その際、上手く風よけに使えれば良いのですが、風よけの使い方が下手だと自分ももろに風を受けてしまいます。

自分の前に多くのランナーの壁があれば、素直にその後ろを走れば良いのですが、前に1人や2人しかいない場合は上手に位置取りをする必要があります。

では、どのような位置取りをすれば、向かい風の影響を少なくできるのでしょうか。大会(レース)で、実際に自分が感じた風の流れについて解説していきます。

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前のランナーの真後ろを走った場合

まずは、前のランナーの真後ろを走った場合を説明します。風よけのために、前のランナーの真後ろで走ると下の図のような状態になります。

マラソン 風の流れ

楕円形はランナーで、矢印は風の流れ(風の向き)です。前のランナーの真後ろを走ると、前のランナーの脚にぶつからないように走る必要があるため、ある程度距離をとる必要があります。

前のランナーとある程度距離があることで、前のランナーに衝突してよけた風は自分の前で再び集まり、風の影響を受けてしまう可能性があります。

なので、このケースでは、向かい風の影響を少なくするために前のランナーの真後ろを走ることは、良い手段ではないといえます。

あなたは「前のランナーの真後ろを走っているのに、なんだか向かい風の影響を強く受ける」と感じたことはありませんか。私はあります。

前のランナーの斜め後ろ近くを走った場合

では、前のランナーの斜め後ろ近くを走ると、どのようになるのでしょうか?それは、下の図のような状態になります。

マラソン 風の流れ

前のランナーの真後ろではなく、少し横にズレることにより、脚がぶつかる心配がなくなります。そのため、真後ろで走るよりも、前のランナーに接近して走ることができます。

前のランナーの斜め後ろ近くを走ることで、前のランナーをよけて流れてきた風は、そのまま自分もよけて流れていくため、向かい風の影響を受けにくくなるという訳です。

実際、大会で強風の時、前のランナーの斜め後ろ近くを走ったら、向かい風の影響は少なくなったし、横にちょっとズレていることで、前のランナーに「風よけに使うなよ」と思われにくくなります。

マナーを守って位置取りしましょう

以上のことから、向かい風で前のランナーを風よけに利用する場合は、前のランナーの斜め後ろ近くを走ることをおすすめしますが、信じられない方は真後ろを走ってもかまいません。

でも、前のランナーの真後ろを走っていて、風の影響を強く受けると感じた場合は、斜め後ろ近くを走ってみてください。きっと楽に感じることでしょう。

前のランナーを風よけに使う場合は、なるべく前のランナーを不快にさせないように、マナーを守って走りましょう。それはどういうことなのかというと、近づきすぎて、ぶつかったりしないことです。ぶつからなくても近すぎると非常に気になるため、不快に感じやすいです。

状況や自分の体力などによっては、途中で自分が前に出て、風よけになっても良いです。まあ~、勝負事なので、無理して風よけを交代することはありませんが。

でもグループの先頭で、ある程度の時間風よけになって体力を消耗してくると、後ろのランナーに「前に出て風よけ代わってよ」と思いますけどね。