なぜふらつく?ランニングマシンから降りると酔う原因と6つの対策【めまいの仕組み】

ランニングマシン ランニングマシン(トレッドミル)

あなたはランニングマシン(トレッドミル)を使った後に、めまいがしたり、酔ったりしたことはありませんか?

ランニングマシンでめまいがしたり、酔ったりすると「私の身体、どこかおかしいのかな?」などと不安になってしまう方もいますが、めまいや酔うのはありえることです。

結論から言うと、これはランニングマシンの感覚と実際の重力・視覚情報のズレによる「一時的な平衡感覚の乱れ(平衡感覚の誤動作)」で起きることが多く、放置して良いケースと注意が必要なケースがあります。

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ランニングマシンで視覚・感覚と体のズレが起きる仕組み

まずはランニングマシンを使っていて、いつ酔うのか確認していきます。

あなたはランニングマシンで運動して酔う場合、いつ酔いますか?多くの方は「ランニングマシンから降りた直後」と答えることでしょう。

ランニングマシンで走っている時や歩いている時は酔わないのに、降りたら酔うということは、視覚情報の混乱や、三半規管が正常に働いていないことが原因として考えられます。

ランニングマシンで運動している時は、前へ進もうとする動作をしていますが、周囲の景色は変わりません。すると、そのことに視覚や三半規管が慣れてしまいます。

そのような状態でランニングマシンから降りて、周囲の景色が変わるようになると、視覚情報や三半規管が混乱してしまうことがあります。

三半規管とは、平衡感覚を司っている内耳にある器官であり、身体のバランスを取るための重要な部分です。そこが混乱すれば平衡感覚は乱れ、めまいがしたり、フラフラしたりなど、酔ったような感じになるのはありえることです。

いわば、ランニングマシンで運動している時の感覚と、マシンから降りた時の感覚のズレによるもの。

視覚情報や三半規管が乱れるのは一時的なことなので、元々の体調が悪くなければ、ある程度時間が経つことで視覚情報や三半規管は正常になり、めまいやふらつきは治ります。車や電車などの乗り物酔いで、時間が経過することによって良くなっていくのと同じことです。

ランニングマシンでの運動後には、視覚情報と身体感覚のズレにより、姿勢制御やバランス感覚が一時的に乱れやすいことが、運動生理学の分野で報告されています。そして、マシンを使用後の「残効感」が短時間ですが起きることがあります。

なぜ降りた瞬間に酔うのか(原因別)

感覚のミスマッチ(主要因)

先ほども解説した通り、マシン上では前に進んでいる感覚があるのに、視界は静止しています。これは乗り物酔いと似た仕組みで、体のバランス感覚が混乱して、ふらつきやめまいを引き起こすことがあります。

運動中の急停止による血圧低下

走行を急に止めると、血流が脚に一時的に溜まりやすくなり、脳への血流が弱まる「起立性低血圧」になりやすいです。これで軽いめまいを感じることがあります。

低血糖・脱水・酸素不足

長時間の運動や空腹・水分不足だと、血糖値低下・脱水により脳への栄養・酸素供給が一時的に弱まることがあります。これもふらつきの原因の一つになることがあります。

ランニングマシンで酔いやすい人の特徴

ランニングマシン(トレッドミル)で酔いやすい人がいれば、酔わない人もいます。酔いやすい人の特徴としては、自律神経が乱れている人・貧血の人・血液の流れが悪い人などです。

自律神経が乱れている人

自律神経が乱れるということは、交感神経と副交感神経のバランスが乱れているということになります。それらのバランスが乱れると、めまいやふらつきがしたり、三半規管に悪い影響を及ぼしてしまうことがあります。

そのため、自律神経が乱れている人はランニングマシンで酔いやすいのです。自律神経が乱れている人は、自動車やバスなどで乗り物酔いしやすいのと同じことです。

貧血の人

鉄分が不足していると貧血に陥りやすくなり、めまいやふらつきなどの症状が出やすくなります。

貧血の人は普段でもめまいやふらつきを起こしやすいものですが、ランニングマシンで運動することによって更に症状が現れやすくなります。

貧血の人がマシンで運動すると、酸素がうまく供給されないことにより酸欠になりやすく、三半規管は乱れやすくなります。すると、めまいやふらつき、吐き気など酔ったような症状が現れやすくなります。

血流が悪い人

貧血で血が足りないとめまいやふらつきを起こしやすいように、血流が悪いことでもめまいやふらつきは起きやすくなります。

当たり前のことですが、脳や耳にも血液は流れています。血液は酸素を運んでおり、有酸素運動は多くの酸素を消費するので、血流が悪い状態でマシンで運動すれば酸素不足になり、三半規管に影響してしまいます。

ランニングマシンでめまいや酔うのを防ぐための対策

ランニングマシン

乗り物酔いの酷い方が、自動車やバス、電車や船などに乗るのが嫌になるように、ランニングマシンで酔いやすいとマシンを使うのが嫌になりますよね。では、酔わなくするにはどうすれば良いのか解説していきます。

走るのをやめる時は徐々に速度を落とす

前述したように、ランニングマシンで酔う主な原因は、視覚情報の混乱や、三半規管が正常に働かなくなることです。

三半規管を混乱させずに正常に働かすには、徐々に走る速さを遅くしていくことが大切です。走っている時、急にランニングをやめると酔いやすいので、少しずつマシンの速度を落としていきましょう。

少しずつマシンの速度を落とすことによって、血流の変化は緩やかになり、三半規管は元の状態に戻りやすくなり、やめた直後の感覚のズレを少なくすることができます。

では、どの程度速度を落とせばよいのかというと、ゆっくりと歩く速さまで落とすと良いです。最終的には、のんびり散歩しているような感じです。ウォーキングで酔ってしまう人も、徐々に歩く速さを遅くしましょう。

ビジュアル情報を安定させる

画面など遠くの一点を見たり、広い視界を持つことで視覚と身体感覚のズレを減らすことができます。視点が近すぎると酔いやすいというケースも報告されています。

適切な水分と栄養補給

運動前後と運動中に適切な水分・電解質・軽い糖分補給をすることで、脱水・低血糖を防ぎ、血圧・脳への栄養供給を安定させます。

慣れと段階的な負荷

初心者は比較的短い時間・低速から始め、徐々に慣らすことで感覚のズレが起こりにくくなります。継続して使用することで、症状が弱まる人も多いことがユーザーの声からも分かっています。

傾斜をつけてみる

ランニングマシンで走っている時の上下動が大きいと、酔ってしまう場合があります。そのため、上下動を少なくすると良く、傾斜をつけると坂道(上り坂)のような感じになり、上下動を小さくすることができます。

上下動が小さくなることで、酔う症状を緩和できる場合があります。傾斜を3%ほどつけると、外で走るのと同じくらいの負荷がかかるといわれているので、まずは傾斜を3%ほどつけてみましょう。

自律神経を整える

前述したとおり、自律神経の乱れが三半規管に悪影響を及ぼし、酔ってしまう場合があるので、自律神経のバランスを整えましょう。

自律神経を整えるには、規則正しい生活をする・栄養バランスの良い食事をする・睡眠をしっかり取る・ストレスを上手に解消することが大切です。つまり、生活習慣を見直すということ。

身体に良い生活を送ることによって自律神経を整えることができ、ランニングマシンで酔う症状を軽減できることがあります。

酔う症状を軽減できないとしても、生活習慣を見直すことは健康のためになるので、生活習慣を改善して損はありません。

カフェインとアルコールはなるべく控えましょう

コーヒーとコーヒー豆

自律神経を整えたい場合は、カフェインは摂らないほうがいいでしょう。カフェインを摂ると眠気をなくすことができ、頭がスッキリしますよね。

疲れていて集中力が低下した時や、眠気に襲われた時などに、コーヒーやエナジードリンクなどでカフェインを摂る方は多くいます。

ですが、精神的にも肉体的にも疲れ切っている状態でカフェインを摂って、交感神経を刺激して無理をするといったことを繰り返すと、自律神経のバランスは乱れやすくなります。

そのため、自律神経のバランスを整えたい場合は、カフェインはなるべく控えたほうが良いのですが、カフェインを欲するほど無理をすること自体、自律神経のバランスを崩す原因になります。

ちなみに、アルコールも交感神経を刺激してしまうので、自律神経のバランスを整えたいのならなるべく控えた方が良いです。

体調不良により走っている時にフラフラした場合

体調不良により、ランニングマシンで走っている最中に、ふらつきやめまいがしたり、気持ち悪くなったりしてしまうこともあります。

ランニング中に体調不良でふらつきやめまいがする場合は、低血糖や貧血、脱水症状や酸欠などが考えられます。

低血糖の場合は、ランニング中お腹が痛くならないように、運動を開始する時間を考慮して、前もってエネルギー補給(栄養補給)を行ってください。

貧血の場合は当然、毎日適した量の鉄分の摂取を心掛けると良く、脱水症状の場合は水分補給をこまめに行うことが大事です。

ランニングマシン(トレッドミル・ルームランナー)で走っている時に、体調不良や無理のし過ぎで気持ち悪くなったら、すぐに走るのをやめましょう(運動を中止しましょう)。

低血糖でしたら、エネルギーが補給できる飴やジュースなどを摂ると良く、めまいや吐き気などの症状がなくなるまで待つようにしてください。

長時間走る場合は、ランニング中も適したタイミングで水分補給やエネルギー補給を行うことをおすすめします。

病気や風邪でめまいやふらつきがある場合は、当然走るのはやめて休養し、症状によっては病院で診てもらうことが重要です。

基本的なふらつきは時間とともに消えますが、心臓や血圧に不安がある、長時間続くめまい、立てない・倒れるといった場合も医療機関の受診をおすすめいたします。

酔う原因を再確認(要点)

ランニングマシンでふらついたり、酔ったりしてしまうのは、視覚情報や三半規管が混乱してしまうからです。

そのことを分かりやすく言うと、動作や感覚のズレによるものです。マシンでの感覚と降りた時の感覚が違うため、酔ってしまうことがあるのです。

また、急停止や血圧変動、低血糖・脱水なども関係しており、終わる時は低速にしてクールダウン、視線の安定、水分や栄養の補給などで、ランニングマシン後のふらつきや酔いを抑えやすくなります。

ランニングマシンを使いたいけど酔いやすいという方は、ここの記事をぜひ参考にしてみてください。体調が悪いことでフラフラする方は無理をせず、休養しましょう。