ぬけぬけ病と聞くと、「何、そのふざけた名前の病気」と思う方もいるかと思いますが、ランナーにとっては深刻な病気になります。私も、ぬけぬけ病に悩まされているランナーの1人です。
では、ぬけぬけ病とはどのような病気なのか解説していくので、ぬけぬけ病のことを知らない方や、どのような病気なのか知りたい方は、ぜひご覧ください。
ぬけぬけ病とは?
ぬけぬけ病は、「ローリング病」や「かっくん病」、「足抜け」とも呼ばれています。現在は、【動作特異性局所ジストニア】という病ともいわれています。ぬけぬけ病の症状を分かりやすい言葉で表現すると、以下のようになります。
脚の力が抜ける時があるため、速く走れなくなったり、膝痛などの怪我をするリスクが高まることもあります。
思うように走れなくなるため歯がゆくなり、走ることをやめてしまう方もいます。ぬけぬけ病の症状は数年間続くこともあります。
ぬけぬけ病の原因や治す方法とは?
では、ぬけぬけ病になる原因は何なのかというと、それは不明で、治す方法も分かっていません。ですが、フォームを見直す・体幹を鍛える・筋力を強くする、などを行うことにより症状が緩和する場合もあります。
一般的にぬけぬけ病は完全に治すことは難しく、精神面が深く関係しているといわれています。走り方の悪い部分を意識しすぎると症状が現れやすくなるので、意識しないことが大切です。そして、走り方に自信を持って走ることも大切です。
ぬけぬけ病を治すには、「走るのをしばらく休むと良い」ともいわれています。
※あるテレビ番組では、脳の手術で治ると言っていましたが、本当に治るのかには疑問を感じます。
フォアフット走法に変えて(走り方を変えて)治った人もいる
「走り方をフォアフット走法に変えたら、ぬけぬけ病が治った」という人もいます。走り方を変えるということは、走り方・着地の仕方の意識を変えるということにもなり、治った人はそれが良い方向に働いたのでしょう。
ですが、「精神面や脳の回路的なことが原因ではなく、怪我による肉体の損傷が原因だとしたら、走り方を変えても治らないのでは」というのが私の考えです。
なぜ長距離走の選手におこりやすいのか?
長距離走の選手に起こることのあるぬけぬけ病は、大腿骨と骨盤との関わり合いが悪くなるのが原因ともいわれています。
マラソンなどの長距離走では、長い時間左右の足を交互に出し続けますが、その動作のバランスが乱れ崩れることでぬけぬけ病の症状が出るとか。
そして、頭で考えている走り方のイメージの問題、走り方の感覚の問題、精神的な問題なども大きく関わっているようです。
ぬけぬけ病になるランナーの多くは、怪我がきっかけで発症しています。怪我をして、良くなったと思って走ってみると、「脚の力が抜ける」「膝が抜ける」ということが起きるのです。
そのため、怪我の後遺症により、肉体的問題が発生している可能性もあるといえます。
私の症状
私がぬけぬけ病になったのは、股関節を故障して少し良くなってからです。走っている時、急に脚の力が抜けることから、つまづくことや腰が落ちることが多くなりました。
また、走っている時だけでなく、日常生活で歩いている時も脚の力が抜けることがあります。
2020年12月現在も、ぬけぬけ病は治っていませんが、少し良くなっているような気はします。
ぬけぬけ病になってからは、走り方を変に意識しすぎることが多くなりましたが、現在はあまり意識しないようになりました。あまり意識しないようになったことは良い兆候だと思っています。