つらいデッドポイント!慣れて楽になるセカンドウィンド【長距離走】

ジョギング 女性 ランニングのあれこれ

「さて、今日も走るか」と外に出て、走り出して比較的すぐに「きついな~」と感じたことってありますよね。そのきつさは「デッドポイント」といわれており、そのきついポイントを我慢して走り続けていると「セカンドウィンド」というポイントが訪れます。

ランニングを継続する上で、その2つのポイントを知っておくことは大事です。知ることによって、辛さの原因が分かりますからね。

この記事ではデッドポイントとセカンドウィンドについて解説するので、ランニング中の苦しさを理解するためにも、ぜひご覧ください。

スポンサーリンク

最初の慣れていない状態の苦しさがデッドポイント

走り出して「なんだか今日は体が軽い」と感じ続けることもありますが、スタートして少し走ったら「呼吸がきつい、脚が動かない」と感じることって多くありますよね。

そのきつさがデッドポイント(デッドゾーン)で、なぜスタートしてから少し走ると苦しくなるのかというと「身体が走るモードになっていないから」と言うと分かりやすいかと思います。

身体がランニングという運動に対応するにはある程度時間を要し、心肺機能や筋肉が慣れてくることによって酸素が上手く回るようになります。

ランニングの最初は、順応していないことから酸素不足で苦しくなりがちなため、予定よりも早くトレーニングを終了してしまう方もいます。また「走ることってしんどい」というイメージが植え付けられて「長距離走は嫌い」と思ってしまい、挫折してしまう方もいます。

でも、それってもったいない。なぜなら、走っていると楽になるポイントが訪れる可能性があるからです。

慣れて楽になるのがセカンドウィンド

走り出してデッドポイントが訪れ、走り続けていたら苦しさが和らぎ「さっきよりも楽になった」と感じる状態がセカンドウィンド

身体がランニングに慣れて【走るモード】に切り替わり、身体に酸素が上手くいきわたるようになることで脚が動くようになり、苦しさが軽減されたり、楽になったりします。

ランナーなら経験したことが多くあるかと思いますが、レースで真剣に走った時、スタートしてからしばらく苦しくても、ある程度走ると落ち着いてきますよね。その落ち着くポイントがセカンドウィンドなのです。

トレーニングでインターバル走を行うにしても、始めの数本は苦しく、何本か走っているうちに心肺機能が順応してきて、少し苦しみが軽減されるという経験をしたことがある方も多くいるのではないでしょうか。その心肺機能が慣れてきた状態もセカンドウィンドなのです。

セカンドウィンドがくるタイミングは人によって異なり、同じ人でも状況やコンディションによって違ってきます。走り始めたばかりの初心者の方は、スタートからゴールまでデッドポイントが続くこともあります。

ランナーズハイとは違う

「セカンドウィンドとランナーズハイって同じじゃないの?」と思う方もいるかと思います。確かに似ている点はあり、同じように思えますが、一般的には違うといわれています。

走っているうちにランニングに身体が慣れてくるのがセカンドウィンドであるのに対し、長時間のランニングで「ずっと走っていられる」「どこまでも走れそう」などのような感覚になり気分が良くなるのがランナーズハイです。

シンプルにどちらも楽になるという点は同じですが、ランナーズハイはβ-エンドルフィンというホルモンが作用する影響だといわれており、つねにランナーの誰もがなれる状態ではありません。

少しでもデッドポイントの苦しみを減らすには

苦しく感じることって嫌ですよね。なるべく避けたいですよね。ですが、ランニングというスポーツには苦しさがセットで付いてきます。もちろん、楽に感じたり気持ちよく感じたりすることもありますが、苦痛を切り離すことはできません。

では、デッドポイントを少しでも軽減するにはどうすれば良いのかというと、ウォーミングアップをすることです。ウォーミングアップをして身体を温めてほぐし、身体を少しでも運動を行うモードにすることによって、デッドポイントの苦痛を減らすことが可能です。

それと、朝起きた後すぐに走りにいくのは避けたほうが良いでしょう。朝起きた後は、完全に身体が目覚めていない状態なので、走り出しがいつもよりも辛く感じやすいからです。

デッドポイントとセカンドウィンドの意味を知っておくことは大事

「そのうちセカンドウィンドはくる」というのを知っていることは大事です。なぜなら、そのことを知らずに「楽になるポイントがこないで、ずっと苦しい状態が続く」という意識があると、走るのが嫌になってしまうからです。

「我慢して走り続けていれば、いつかは苦しさが軽減される状態になる」ということを知っていることにより、頑張ることができます。また、ランニングを楽しむこともでき、走ることが好きになることもあります。

ジョギングを始めたばかりの体力がない方は、セカンドウィンドがこない可能性が高いので注意。