東京マラソン2021の結果!レース展開!観た感想

2022年3月6日に開催された東京マラソン2021。2022年だけど2021。2年ぶりの開催で、市民ランナーは3年ぶり。

この記事では、東京マラソン2021をテレビで観た感想や結果、レース展開などを執筆しているので、レース内容を詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。

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注目選手・ペース設定・天気

この大会の注目選手は、男子の世界記録保持者(2:01:39)であるケニアのエリウドキプチョゲと、日本記録保持者(2:04:56)である鈴木健吾。

女子は、世界記録保持者(2:14:04)のケニアのブリジットコスゲイと、日本人国内最高記録の一山麻緒。それと、13年ぶりにフルマラソンを走るスピードランナーの新谷仁美。

まずは、車いすの部門がスタートし、5分後にフルマラソンの部がスタート。マラソンのスタート地点にはランナーがウジャウジャいる。その数はなんと約2万人。

ペースメーカーの設定は男子も女子も2つ。男子のペースメーカーは2:54/km(ゴールは2:02:22)と2:57/km(ゴールは2:04:29)。女子は、3:14/km(ゴールは2:16:26)と3:17/km(ゴールは2:18:32)。

スタート時の天気は快晴。午前9時の気温は7.8℃、湿度は29%、風向きは西、風速は2.4m。ちょっと風が気になるようです。

フィニッシュ時の午前11時の予測は、気温が11℃、湿度26%、風向きは西北西、風速は4m。数字的には少し風があるが、観ている感じだと気にならない様子。

コース

コースは6kmくらいまで下りで、そこからゴールまでは比較的フラット。スタート地点とゴール地点が同じなら、坂を下ったぶん上りがあるが、このコースはスタートとゴールが違う場所なので、それがない。なので、風が敵にまわらない限り超絶高速コース。

では、具体的にどこを走るのかというと、東京都庁前をスタートし、市ヶ谷から東京ドーム近くを通り、上野広小路で折り返し、秋葉原~日本橋~浅草エリア~両国国技館近くを通る。

門前仲町で折り返し、再び隅田川を渡り銀座へ。そして田町で折り返し、東京駅前でゴール。という、東京の有名なスポットを走るコースになっています。

レースの内容

スタート~10km

スタートして、いきなりケニア・エチオピアのランナーが飛び出しました。ペースメーカー3人の後ろにキプチョゲら外国人ランナーがいて、記録を出すためにチームで協力して走っているように見えました。日本人の大集団は第2グループ。

先頭の最初の1kmは2分50秒。世界トップクラスは速い速い。ちょこっと向かい風のようだが、影響を受けていないように思える。

第2集団のトップにGMOインターネットグループの村山紘太がいたと思ったら、村山はペースメーカーでした。

第1集団の5km通過は世界記録更新ペース。第2集団のトップには鈴木健吾がおり、最初の5kmはちょっと遅かったようだ。

女子の5km通過は、一山と新谷ともにトップから13秒遅れ。コスゲイも速いです。

男子の10km通過は、トップグループが世界記録よりも24秒速く、日本人先頭集団は日本記録よりも4秒速い。とはいっても、まだまだ序盤。

10km~15km

10.40km辺りでビックリする出来事が起きました。それは、トップグループがコースを間違えるという出来事。おそらく7~10秒くらいのタイムロス。

後からネットニュースで知ったのですが、ランナーを先導する白バイがコースを間違えたのが原因でした。ニュースでは、10~20秒のタイムロスと言っていました。

選手を先導する白バイがコースを間違えるなんてことあるんですね。選手はたまったもんじゃないけどね。走るリズムは崩れるし、その場のタイムロスだけじゃなく、精神的にも肉体的にも後々響いてくることもありますし。

12kmくらいでは、第1集団はペースメーカーを含めて9人くらい。日本人が1人もいないや~。日本人集団は、14km辺りでホンダの土方英和が前に出てきました。

15km地点では、先頭グループが世界記録よりも23秒速く、日本人トップは日本記録よりも1秒速い。

そして女子の10km通過は、1位がコスゲイ、新谷はトップから33秒遅れで6位、一山は34秒遅れで8位。

15km~25km

男子の17km辺り、井上大仁も第2集団の前の方にちゃんといる。設楽啓太が一時的に前の方に出てきました。18kmくらいから、鈴木健吾が集団の前のほうにきました。

女子の15km通過は、一山、新谷とも1位から56秒遅れ。

男子トップの20km通過は、世界記録よりも3秒速い。徐々にタイムが詰まってきました。コース間違えが痛かった。

19.80kmくらいで、2人のペースメーカーと鈴木健吾が何か会話をしているが、たぶんペースについてだろう。

21kmで、GMOの吉田祐也が第2集団の前のほうにきました。レースが動きそうな予感。そして23kmくらいで、第2グループの日本人集団は、鈴木、吉田、井上、林だけになりました。

24km辺りでは、モシネトゲレメウが棄権し、2人のペースメーカーも脱落。男子25km通過は、世界記録よりも2秒遅くなる。

日本人トップ集団では、25km手前でペースメーカーがいなくなり、日本人トップが鈴木健吾、日本人2位に吉田祐也。超ハイペースで、最後まで走らないペースメーカーもきつい。

女子の20km通過は、一山、新谷ともにトップから1分18秒遅れ。

ここで、車いすのマルセルフグ(スイス)が1時間22分16秒でゴールし優勝。車いすは速いね~。

25km~35km

27km手前で、キプチョゲがペースメーカーの前に出る。トップグループはペースメーカーを含めて3人。

女子の一山の25km通過は1時間22分24秒。一山も新谷もサングラスをしていて表情が分かりにくい。

男子29km辺りで先頭グループはペースメーカーがいなくなり、キプチョゲとキプルトのケニア人2人だけになりました。

男子30km地点の1位のタイムは1時間26分51秒で、世界記録よりも6秒遅く、鈴木健吾は1時間28分42秒で日本記録よりも17秒速い。

32kmでは鈴木がなんかちょっとキツそうだ。33km、キプチョゲがタイムよりも勝負を重視するように見える。一騎打ちだけど、キプチョゲのオーラが凄いです。でも、さすがのキプチョゲもきついか。

女子30km通過タイム、一山、新谷ともに1:39:02。

35km~ゴール

35km地点、キプチョゲは1:41:30で世界記録よりも29秒遅く、鈴木はトップと2分5秒差で日本記録よりも26秒速く単独走になっている。いけるか日本新。

36kmでキプチョゲが前に出て、後ろのランナーが離れ始める。37.48km、日本人2位で吉田祐也が折り返し、井上は結構遅れている。

後半、向かい風はないように見えるが、向かい風が吹いているようだ。

40km通過、キプチョゲは1:56:02で2位キプルトとの差は13秒。鈴木の40km通過タイムは1:58:42で、日本記録よりも2秒遅い。

41km、キプチョゲ独走状態、表情が変わらず王者の走りに見えます。そして、フィニッシュ!

男子の結果

1位はエリウド・キプチョゲ、ゴールタイムは2時間2分40秒で世界記録更新ならずも日本国内最高記録。最後まで淡々とした走りでした。

2位はアモス・キプルト、2時間3分13秒

3位はタミラト・トラ、2時間4分14秒

4位は鈴木健吾、2時間5分28秒で日本記録更新できなかったが日本歴代2位の記録。ラスト5kmからペースが落ちたのが日本記録更新できなかった要因か。

7位が其田健也、2時間7分23秒

8位は湯澤舜、2時間7分31秒

9位は聞谷賢人、2時間7分55秒

11位は土方秀和、2時間8分2秒

13位に佐藤悠基、2時間8分17秒

後半、日本人2位だった吉田祐也は24位で2時間9分20秒でした。終盤大分落ちましたね。

女子の結果

女子は、5kmから独走したブリジット・コスゲイ(ケニア)が2時間16分2秒で優勝

一山は40km手前で新谷を突き放し、2時間13分27秒で40kmを通過。41km過ぎ、新谷が苦しそう。

一山麻緒は2時間21分2秒で6位でゴールし、新谷仁美は2時間21分17秒で7位でゴールしました。森田香織は10位で2時間27分38秒

10,000mとハーフマラソンの日本記録保持者である新谷だけど、やっぱりフルマラソンは別物でしたね。ですが、新谷は自己ベスト大幅更新。

新谷はゴール後のインタビューで「二度と走りたくない」「何が楽しいのか分からない」「マラソンはもうやりたくありません」などとフルマラソンについて話していました。

確かにフルマラソンは精神と脚がジワジワと削られていくし、後半は地獄のような苦しみですからね。でも、MGCの出場権を獲得したので、またフルマラソンを走りそうな気もしますが。

ちなみに、鈴木健吾、一山麻緒夫婦は、同一レース夫婦合計タイムのギネス記録を更新しました。2人合わせたタイムは4時間26分30秒。