一般的に「走る時はできるだけブレーキをかけない方が良い」と言われています。
しかし全くブレーキがかからなければ、前に進みませんし、ツルっと転んでしまう可能性もあります。
それはなぜかというと、摩擦の力によりブレーキはかかる訳ですが、全くブレーキがかからなければ摩擦は起きないということになり、摩擦が起きなければ地面に力が伝わらないということになるからです。
極端に分かりやすく例えると「ブレーキがかからない氷の上で走れますか?」ということ。
または、「グリップ力の高いシューズとグリップ力の低いシューズ、どちらが速く走れますか?」ということ。
それらの例えの答えから、速く走るほど足と地面の摩擦力は大きくなるということが考えられ、ランニングでは大なり小なりブレーキはかかるものと考えることができます。
速く走るためには、ブレーキを推進力に変換するような脚の動かし方が重要だと思います。
要は、止まるためのブレーキではなく、速く走るための(前に進むための)ブレーキが必要だということです。
そして、前に進むためのブレーキは意識して行うことではなく、走っていて自然に摩擦(ブレーキ)が生じるものなのです。
ランニングはブレーキがかかるものといっても、意図的に止まろうとするフォームでブレーキをかけながら走るのは、怪我をする原因になります。
また、明らかに悪いランニングフォームにより、余計なブレーキがかかるのも良くないですけどね。
結論としては、「ランニングはスピードが速いほど摩擦が大きくなると考えられますが、必要最低限の摩擦に留めることが大事」ということです。
ブレーキがかからないように走ることは間違ってはいませんが、ブレーキは必ずかかります。
