「ルームランナー」や「トレッドミル」などと呼ばれることのあるランニングマシン。ランニングマシンが自宅にあるととても便利ですが、あなたは「ランニングマシンで走るのと、外でのランニングは違うの?」などと思ったことはないでしょうか。
そんな疑問を解決するために、今回はランニングマシンで走るのと外でのランニングの違いを分かりやすく紹介していきます。マシンと外ラン、どちらが良いのか疑問に感じている方もぜひご覧ください。
ランニングマシンと外でのランニングの違い
では早速、ランニングマシンで走るのと外でのランニングの違いを挙げていきます。
以下が違いになります。
以上のように、ランニングマシンで走るのと外で走るのとでは様々な違いがあります。では、それぞれの違いを詳しく紹介していきます。
地面(走行面)が動くかどうか
ランニングマシンは走行ベルトが動くことで、その場で走り続けることができます。ランニングマシンといっても自走式と電動式の2種類ありますが、電動式は自動で走行ベルトが動きます。
では、自動で動く走行ベルトの上で、軽く跳ぶことを想像してみてください。簡単に走ることができますよね?自動で走行面が動くということは、軽く上に跳ぶだけでも走れるということになります。
一方、外でのランニングは当然地面は動きません。地面が動かないので、足で地面をしっかり押し出す必要があります。つまり、ランニングマシンよりも外でのランニングの方が、身体にかかる負荷が強くなるのです。
空気抵抗と風の有無
ランニングマシンで走る場合、脚をいくら動かしても前には進まず、走行ベルトの上で走り続けるだけなので、空気抵抗を受けません。
一方、外でのランニングでは前へ進むため、あまり感じないけど空気抵抗を受けています。また、空気抵抗だけでなく、風の影響も受けます。
追い風なら楽に感じますが、強い向かい風や横風だと通常よりも力を入れないと前には進まず、横風だと体がもっていかれないように踏ん張らないといけないません。
つまり、空気抵抗や風があることからも、外でのランニングの方が身体にかかる負荷は強くなります。
まあ~、外でもずっと追い風なら楽ですけどね。でも、自宅からスタートして自宅にゴールするなど、スタートとゴールが同じ場所なら、ずっと追い風になるということはありえませんが。
走行面の質
外でランニングをする場合、アスファルトや土、芝やタータンなど様々な場所があり、走る場所によって脚に加わるダメージは違ってきます。
また、山などの不整地を走る場合、整備された道とは違う負荷がかかり、体幹が弱いとバランスを崩しやすくなります。
一方、ランニングマシンは、脚に加わる衝撃が少ないマシンであれば、当然脚へのダメージは少なく、怪我をするリスクは低くなります。
周囲の景色やコースが変化するかしないか
ランニングマシンで走る場合、室内でその場で走り続けるため、走っても走っても周囲の景色は変わりません。また、坂や曲がるところなどはなく、コースにも変化がありません。
景色が変わらなくコースに変化がないので、脳に入る情報は少なく、飽きてしまうことがあります。飽きると続けることが嫌になるので、飽きやすいというのはランニングマシンの大きなデメリットになります。
一方、外で走る場合は、走れば景色が変わり、坂やカーブなどがあってコースも変化します。そのため、脳には様々な情報が入り、景色を楽しんで走ることもできるので、ランニングマシンよりも飽きにくいと言えます。でもぶっちゃけ、外で走っていても飽きることはあるけどね(笑)。
カロリー消費量
外でのランニングとランニングマシンとでは、消費カロリーが違ってきます。ここまでの解説でランニングマシンの方が、基本負荷が低いということが理解できたかと思います。
負荷が低ければ、カロリーの消費量は少なくなります。楽に走れる分、カロリーの消費量が少なくなるのは当たり前ですよね。
つまり、基本ランニングマシンよりも外でのランニングの方が消費カロリーは多いということになります。
ですが、ランニングマシンでも傾斜機能を使うことによって負荷を強くすることができ、負荷が強くなる分、消費カロリーを上げることができます。
天候に左右されるかされないか
屋内で行うランニングマシンと、外でのランニング、どちらが天候に左右されるのかというのは一目瞭然ですよね。もちろん、天候に左右されるのは外でのランニングです。
前述した通り風の影響は受けるし、雨が降っていれば濡れてしまいます。雨で濡れればウエアやシューズは水を吸って重くなり、走りにくくなります。また、地面が濡れることで滑りやすくなります。
台風がきたり、ゲリラ豪雨が発生すれば、走ることが困難になります。そして雪が積もれば、スピードを出して走ることは困難になり、雪が多く積もれば走ること自体困難になります。
一方、ランニングマシンの場合は天候に左右されないため、雨がザーザー降っていても、風がビュービュー吹いていても関係ありません。
冷暖房設備が整っていれば気温にも左右されない
ランニングマシンを使う場合、冷暖房設備が整っていれば気温にも左右されません。夏の暑い日でも、冷房を使用することで快適に走ることができ、冬の激寒な日でも暖房を使うことで快適に走ることができます。
一方、外で走る場合は、もろに気温の影響を受けてしまいます。真夏日や猛暑日の時は暑さでフラフラになり、とても寒い日は身体がなかなか温まらず、辛く感じてしまいます。
交通事故に遭う危険性の有無
ランニングマシンの場合、屋内で走るので、交通事故に遭う危険性はありません。一方、外で走る場合、交通事故に遭う危険性が少なからずあります。
グランドや陸上競技場などで走れば交通事故に遭いませんが、一般道路を走っていると事故に遭う可能性があります。
また、どんなに注意していても、車が突っ込んできたりなどする可能性も少なからずあります。そのため、広めで安全そうな歩道を走っていても注意が必要です。
信号待ちがあるかないか
外で走れば自動車や自転車が走っており、歩行者もいます。そして当然信号機もあり、横断歩道を渡ろうと思っても、信号が赤だと渡ることができず、青になるまで待つ必要があります。
信号待ちで止まってばかりいると走るリズムが崩れるし、練習にならないし、モチベーションが低くなってしまうこともあります。
ランニングマシンで走る場合は当然信号機はなく、信号待ちをすることはありません。そのため、リズムを崩すことなく快適に走ることができます。
でも、外で走る場合、信号が赤になっても青になるまでその辺を走ったり、走るコースを変えたり、信号機が少ないところで走るなどして工夫すれば問題ないですけどね。
一定のペースでの走りやすさ
外で走ると信号機があったり、交通マナーの悪い自動車や自転車がいたりなど、一定のペースを維持することは難しいです。
一方、ランニングマシンで走る場合は、信号機や車などに邪魔されることはありません。また、電動式の場合は、一定のスピードで走行ベルトが動いてくれるので、ペースを意識して走らなくても一定のペースで走ることができます。
傾斜を3%つけると外でのランニングと同じくらいの負荷になる
ここまで、ランニングマシンと外でのランニングの違いを読んできて、基本ランニングマシンの方が負荷が少ないということが理解できたかと思います。
そのことから、「ランニングマシンはマラソン練習にならないの?」などと思う方もいるかと思いますが、そのようなことはありません。
ランニングマシンと外で走るのとでは、多少身体の使い方は変わってきますが、同じくらいの負荷にすることはできます。
多くのランニングマシンでは傾斜を設定することができ、傾斜を3%程つけると、外のフラットな道で走るのと同じくらいの負荷がかかるといわれています。
そのため、外で走るのと同じくらいの負荷をかけたい場合は、傾斜を3%程つけると良いでしょう。
ランニングマシンで飽きるのを防ぐには
ランニングマシンは、その場でずっと走り続けるため、飽きやすいと言われています。ですが、ランニングマシンには「ながら運動」がしやすいというメリットがあります。音楽を聴きながら走ったり、テレビを観ながら走ったりすることもできます。
つまり、マシンの飽きやすいというデメリットを、ながら運動を行うことによってなくすことができるのです。
外で走る時に音楽を聴くと危ないが、ランニングマシンの場合は交通事故に遭うリスクがないため、音楽を聴きながら走っても問題ありません。
ですが、テレビを観ながら走る時は、フォームが崩れない観やすい位置にテレビを設置することが大切で、転倒しないように十分注意する必要があります。
ランニングマシンは天候が厳しい時に使うと良い
「ランニングマシン」と「外で走る」には、それぞれメリットがあればデメリットもあります。ですが、傾斜0%のランニングマシンと、外でのフラットな道とでは、外でのランニングの方が負荷が強いので、長距離走の練習として走るなら、できるだけ外で走った方が良いでしょう。
外で走った方が実戦的な練習ができるし、スピード練習なんかもやりやすいです。ランニングマシンは、雨が降っていたり、雪が積もっていたり、台風が来ていたりなど、天候が悪い時に使用すると良いかと思います。夏の殺人的暑さの時にランニングマシンで走るのも良いでしょう。
マシンと外ラン、どちらが良いのかという疑問については、先程も言ったように、ランニングマシンを使ったほうが良いケースもありますが、外で走れるなら外で走ったほうが良いです。
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