陸上の長距離走をやっている方は「ランニングフォームを変えれば、今よりも走りが良くなるんじゃないのか」などと1度は思ったことがあるかと思います。
では、レベルアップするために、フォームは意図的に変えたほうがいいのでしょうか？
怪我をするリスク
私の今までの経験から、ランニングフォームを突然変えることにはリスクがあるように感じています。
自然にフォームが変わる分にはリスクはないのですが、無理して変えようとすると、新しいフォームに身体が順応していないので、怪我をしたり、逆にパフォーマンスが低下したりする可能性があります。
不自然なぎこちない走り、無理なフォームは、膝や足首など部分的に大きな負担がかかる原因になります。
小さい子供は、ランニングフォームを特に意識することなく元気に走っていますよね。そのことからも分かることですが、本来の走り方のほうが怪我をするリスクは少なく、現在の能力を発揮しやすいと感じています。
ランニングフォームを変えるということは、今までの自然な走りを変えるということになります。
自然な走りが不自然な走りになる可能性は高く、将来的に速く走れるようになるフォームだとしても、怪我をするリスクは高まるかもしれないというのを知った上でフォームを変えるべきです。
私が感じたフォームを変えることによるリスク
私は着地の仕方を変えた経験があり、脚を痛めたり、逆に走力が低下したりして、パフォーマンスはいつになっても上がってきませんでした。
そんなことがあっても長期間、無理してフォームを変えようとしましたが、いつしかついに走り方を元に戻そうと決意しました。
しかし、身体が本来の走り方を忘れてしまったり、変なクセがついてしまったりで、完全に元のフォームに戻すことができなく悩んでいます。
つまり、フォームを変えて成功する方がいれば失敗する方もおり、後者はフォームについて悩み続けることになります。
フォームを変えようとしてリスクを負うよりも、走力が上がるとともに自然とフォームが変わっていくほうが理想的というのが私の考えです。
トレーニングを積んでいくことのほうが大事
綺麗なフォームやダイナミックなフォームで速い人がいれば、地味なフォームに見えるが速い人もいます。また、クセの強いフォームをしているが速い人も存在します。
つまり、フォームをどうこう考えるよりも、今の自分のフォームでトレーニングを続けていくことのほうが大事ということです。
教科書通りの無駄のない良いフォームをしていたとしても、トレーニングをして努力し続けないとレベルアップするのは困難です。
自分らしい自分に合ったフォームをしており、特に問題がないのであれば、フォームを意図的に変える必要はないのではないでしょうか。
