観る前に知っておきたい!箱根駅伝の魅力と面白いところ

箱根駅伝 銅像 その他

長距離走のカテゴリーに属する駅伝。駅伝の大会は様々あり、特に人気があるのは箱根駅伝。メジャーな大会で観る人は多くいるが、「箱根駅伝って、どこが面白いの?」と思う方もいることでしょう。

ここでは、箱根駅伝の魅力や面白いところを解説していくので、箱根駅伝を知らない方から、もっと面白く観たいという方までぜひご覧ください。

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箱根駅伝の魅力と面白さ

タスキを繋ぐこと

駅伝

駅伝は、長い距離をタスキで繋ぐことに本当の面白さがあります。陸上競技場やグラウンドで行われる100m×4、400m×4のリレーではバトンを繋ぎ、観ている多くの人がヒートアップします。運動会のリレーでも熱くなりますよね。

ですが、駅伝はリレーよりも規模がでかい。ある地域から隣の地域へ、またはとてつもなく長い距離をタスキを繋いで走ります。箱根駅伝は2日間にわたり開催され、山あり谷あり大声援ありなコースを走り抜けます。

ある区間でヒーローが誕生したり、抜いたり抜き返したり、逃げ切ってタスキを繋いだり、コンディションが悪くブレーキがかかったりなど、様々なドラマが生まれます。また、大逆転することもあります。

区間ごとのコースの特徴(アップダウン)も駅伝の面白さになります。比較的フラットな区間があれば、上りがメインの区間もあり、下りがメインの区間もある。

1人では走れない距離、バラエティに富んだコースを、仲間にタスキを託しながら走るのが、箱根駅伝の魅力の1つといえます。

チーム競技であり個人競技でもあること

中長距離走、短距離走、走り幅跳びなど、陸上競技は基本個人競技です。ですが、駅伝はチーム競技で、チーム競技の楽しさがあります。

かといって、駅伝には区間記録や区間賞などがあり、区間順位が出るため、個人競技の面もあります。つまり、駅伝にはチーム競技と個人競技、2つの楽しさがあるのです。

勝つためには、上り坂に強い、下り坂に強い、スタミナがあるなど、選手の特徴を把握し、適切に区間配置することは重要です。そして、チームで力を合わせて勝った時の喜びは、個人競技とは別の喜びに感じるでしょう。

元気をもらえる

出場する選手は、箱根駅伝のためにとても長い期間練習を積んでいます。そしてレースでは、自分の実力を100%、もしくは120%発揮しようと頑張ります。

そのような学生たちが、必死になって走っている姿を観ることにより、「自分も頑張ろう」と元気をもらえます。その元気は生きるための原動力にもなります。年の初めに、今年も1年頑張る気にさせてくれる駅伝は、素晴らしいスポーツですね。

感動する

感動 女性

区間新記録が出たり、ごぼう抜きがあったり、あと一歩でタスキを繋ぐことができなかったり、激しく順位が入れ替わったりなど、箱根駅伝にはドラマがあります。

頑張ってトレーニングを積んできた上でのドラマなため、観ている人々は感動します。不意のアクシデントにより、心を動かされることもあります。

のんびりしながら観られる

こたつ テレビ

お正月は多くの人が仕事が休みで、家でぐ~たら過ごす方もいますよね。ぐ~たら、のんびり過ごす時にピッタリなのがテレビで観る箱根駅伝。

ホームラン、ロングシュートでゴールなど、野球やサッカーのように一瞬で状況が変化することはないので、常に画面に集中する必要はなく観ることができます。

状況に変化がなさそうな時は、何かをしながら観ることもできます。なので、長時間観ていても苦にならないことでしょう。

5区で山の神が誕生する可能性も

優勝を左右することが多い山上り(高低差約800m)の5区は、重要な区間です。2017年から23.2kmから20.8kmになり、距離が減りましたが、勝敗への影響力は大きい。

上り坂メインで、カーブが多い区間なため、山を上るための強い脚力が必要になり、結果の良し悪しがハッキリと出やすい。そのため、大逆転をすることもあり、ヒーローが誕生することもあります。

ちなみに、5区でもの凄い走りをした人は「山の神」と言われます。山の神という称号があるほどの区間になるので、特に注目したい区間でもあります。まあ、他の区間も重要だけどね。

心を動かされる「繰り上げスタート」とは

駅伝では「繰り上げスタート」というルールを用いることがあり、箱根駅伝でも繰り上げスタートというルールが用いられています。

では、繰り上げスタートは一体どのようなルールなのかというと、1位の選手が中継所を通過した後、後ろの選手が決められた時間以内に中継所に来ないと、次の選手がスタートしてしまうというルールです。

決められた時間が10分だとすると、1位の選手が中継所を通過した後、10分経過すると同時に、前の選手が中継所に到着しなくても次に走るランナーがスタートするということです。

つまり、今まで繋いできたタスキが繋がらなくなるということになり、大会が用意した綺麗なタスキをかけて走ることになるのです。

今まで必死になって走ってきた選手の汗が染み込んだ、チームの思いがこもったタスキが繋がらなくなるので、タスキを繋げることのできなかった選手は悔しい思いをしてしまいます。

また、タスキを繋ぐという行為は駅伝の魅力であり、使命的なことでもあることから、タスキを次の走者に渡せないと悔しく感じてしまいます。

あとちょっとでタスキが繋がるのに繰り上げスタートになった時、「もう少し待ってあげればいいじゃん」と思う方もいるかと思いますが、ルールなので待ってあげることはできません。繰り上げスタートというのは、時には残酷なのです。

では、なぜ繰り上げスタートというルールがあるのかというと、できるだけ早く交通規制を解除するためです。もし繰り上げスタートというルールがなく、1位との時間差がありすぎると、交通規制を解除するのが遅くなってしまいますからね。

全区間注目

箱根駅伝の魅力と面白さで、5区は特に注目したいと言いましたが、1区でどこの学校が飛び出すのか・花の2区の走り・朝の冷えた空気の中を爆走する山下りの6区など、注目したいところはたくさんあります。

ちなみに2区は「エース区間の2区」とも言われていますが、エースが走るとは限りません。

第101回東京箱根間往復大学駅伝競走は2025年1月2日・3日開催予定

第101回を迎える箱根駅伝は、2025年1月2日と3日に開催される予定です。東京・大手町・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖駐車場入り口までの往路復路を含めた10区間で競い合います。

毎年ドラマが生まれる10区間。今回はどのようなドラマが待っているのでしょうか。