YouTubeのランニングフォーム動画は本当に正解?そのまま真似すると危険な理由

動画視聴 長距離走・マラソンの走り方(フォーム)

現代はYouTubeなどにも、ランニング関連の動画が多くあり、YouTubeを見て走り方などを勉強している方もいることでしょう。

ですがランニング関連(走り方)の動画を観る際、注意したいことがあります。それは、動画の内容をそのまま鵜呑みにして真似することには、リスクがあるということです。

動画でやっていることをそのまま真似するのではなく参考程度にし、自分の走り方のほうをベースにして考えることが重要です。

この記事では、ランニング系の動画を上手に活用するポイントと、参考にする際の注意点を分かりやすく解説します。まずは、ランニング動画を見るメリットを解説します。

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ランニング動画を見るメリット

YouTubeなどの動画コンテンツには、文章だけでは伝わりにくい情報を「動き」として理解できる強みがあります。ランニングは身体の使い方が重要なスポーツなので、視覚的に学べることは大きなメリットです。

まず、フォームやドリルの習得に役立ちます。テキストで「腕をコンパクトに振る」「骨盤を立てる」と書かれていても、実際の動きがイメージできないことは少なくありません。

しかし動画であれば、腕の振り幅や足の接地位置、姿勢の角度などを具体的に確認できます。繰り返し再生すれば、自分の走りと見比べながら理解を深めることもできます。

また、シューズやウェア、ランニングウォッチなどの使い方を視覚的に学べるのも魅力です。装着方法や設定手順、実際の使用感などは、映像で見ることでイメージしやすくなります。購入前の参考としても役立つでしょう。

さらに、様々なランナーの練習スタイルや、日々の習慣を知ることができる点も大きな利点です。トップ選手だけでなく、市民ランナーや初心者ランナーの工夫や体験談を見ることで、「自分にも取り入れられそうなポイント」が見つかることもあります。モチベーションアップにもつながるでしょう。

特にフォーム解説やドリル紹介の動画は、身体の連動やタイミングといった「感覚的な部分」を理解するのに向いています。文章だけではつかみにくい動作の流れが、映像によって視覚的にイメージできるようになります。

このように、ランニング動画は「動きを学ぶ」「使い方を知る」「他人の工夫を知る」という点で、大きな価値を持っています。ただし、そのメリットを活かすには、自分の走りと照らし合わせながら慎重に活用することが大事です。

動画をそのまま真似するのが危険な理由

ランニング動画を見るメリットを解説しましたが、動画の内容をそのままコピーして実践するのはおすすめできません。その理由は以下になります。

フォームを崩す恐れがある

人それぞれ筋肉のつき方や質、骨格などは異なり、その人に合った走り方も違ってきます。例えば簡単に説明すると、フォアフット走法が合っている人がいれば、ヒールストライク走法が合っている人もいるということです。

また、ランニング時の最適な骨盤の傾き具合も違ったり、自分に合った腕の振り方が違う場合もあります。

YouTubeなどの動画で紹介している、一般的に良いといわれているフォームが、人によっては合わないことがあります。

自分に合わないフォームをそのまま真似すると、自分本来のフォームを崩す恐れがあり、フォームを崩すとパフォーマンスが低下してしまいます。怪我につながることもあります。そのため、YouTubeなどの動画はそのまま真似するのではなく、参考程度にした方が良いのです。

変なクセがつく恐れがある

ランニング関連(走り方)の動画でやっていたフォームに挑戦したけど、いつまで経っても走りにくさを感じるし、逆にスピードが遅くなったという方もいることでしょう。

パフォーマンスが低下したことから、元の走り方に戻しても、変なクセがついてしまっている可能性があります。

変なクセがつくことにより、本来持っている力を発揮できなくなる場合もあります。また、ぬけぬけ病になってしまう可能性もゼロではありません。

走る感覚は人それぞれ

走る感覚は人それぞれ違うため、他人と同じような感覚で走ろうとすると、ぎこちなさを感じてしまうことがあります。また、動画で推奨しているランニングフォームが合わない方もいます。

自分が走っていて「気持ちが良い」「しっくりくる」というフォームの場合、他人のアドバイスよりも自分の走る感覚を信じたほうが良いです。

ランニング時の意識と感覚については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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走り方は他人と違っていても良い(違いは個性)

ランニングフォームは、走りやすければ他人と違っていても良く、実際に個性の強い走り方だけど速い人もいます。

跳ぶように走る人がいれば、忍者のようにスタスタと走る人もいます。また、反り腰だったり、首をちょっと曲げて走ったり、腕の振り方が独特だったりする人もいます。

走りやすくパフォーマンスが発揮できるのであれば、走り方を無理に変える必要はなく、自分の走り方でレベルアップしていけば良いことです。無理にフォームを変えて走りにくさを感じ、パフォーマンスが低下していては本末転倒です。

ランニングフォームを変えるリスクについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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YouTubeの動画活用が向いている場合と注意したいケース

ランニング動画はとても便利な情報源ですが、使い方によって効果は大きく変わります。次は、動画活用が向いている場合と、注意が必要なケースを整理していきます。

YouTubeの動画活用が向いている場合

まず、動画が力を発揮するのは視覚的に理解したい時です。例えば、走り方の動きを目で見て確認したい場合。

腕振りのリズムや着地の位置、姿勢の保ち方などは、文章よりも映像のほうが実際の動きを理解しやすいものです。「どんな動きなのか」をイメージする段階では、動画は非常に役立ちます。

また、ランニングシューズやウォッチなどの使用ギアの使い方を、確認したい時にも向いています。装着方法や設定画面の操作手順などは、実際の画面や動作を見ながら学べるため、失敗しにくくなります。

さらに、トレーニングメニューの全体像を把握したい時にも有効です。インターバル走やビルドアップ走など、流れを一通り見ておくことで「どういう順番で行うのか」「どんな強度で進めるのか」が理解しやすくなります。

このように、YouTube動画は「まずイメージをつかみたい」「流れを知りたい」といった場面で強みを発揮します。

注意が必要なケース

一方で、使い方を間違えると逆効果になることもあります。例えば、自分の体に合っているかどうかを考えずに、フォームをそのままコピーしようとするケースです。

体格や筋力、柔軟性は人それぞれ違うため、他人の走り方が必ずしも自分に最適とは限りません。無理に合わせることで違和感が生まれ、かえってフォームを崩してしまうこともあります。

また、理論の前提を理解しないまま実践してしまうのも注意が必要です。なぜその動きが推奨されているのかを知らずに形だけ真似すると、本質を外してしまう可能性があります。

さらに、複数の動画を次々と見て、片っ端から取り入れてしまうのも危険です。情報が多すぎると軸がぶれてしまい、何が正しいのかわからなくなります。結果として、走りが安定しなくなり、パフォーマンスが低下することもあります。

YouTubeはあくまで「参考資料」です。自分の走りを基準にしながら、必要な部分だけを取り入れることができれば、大きな武器になります。

逆に、何も考えずに真似してしまうと、走りが悪くなったり怪我をしてしまう可能性もあります。動画は上手に距離を取りながら活用することが重要です。

動画情報に振り回されないために

YouTubeには、視聴履歴や興味関心に合わせて動画を表示する「おすすめ機能」があります。次々と関連動画が表示されるため、効率よく情報を集められる一方で、注意も必要です。

というのも、この仕組みは「長く視聴してもらえる動画」を優先して表示する傾向があるからです。

再生回数が多い動画や、インパクトのある内容が目立ちやすく、必ずしも専門的に正しい情報や、自分に合った内容とは限りません。

そのため、動画の内容は「正解」としてそのまま受け取るのではなく、「参考例のひとつ」として捉えることが大事です。

重要なのは、自分の走力や目標、これまでの練習内容と照らし合わせながら取捨選択することです。また、動画を見て満足してしまうのではなく、「何を試すのか」「どこを意識するのか」を具体的に決めてから練習に取り入れると効果が高まります。

例えば、フォーム動画を見たなら「今日は腕振りだけ意識してみよう」とテーマを絞ると、実践につながりやすくなります。

他人のやり方はヒントにはなりますが、最優先すべきなのは自分の走りを安定させることです。情報に振り回されるのではなく、自分の軸を持ったうえで活用することが、動画を有効に使うコツです。

【まとめ】ランニング動画は参考程度にした方が良い

YouTubeのランニング動画は、視覚的な情報収集やギア選びの参考になる一方で、動画のまま真似すると走り方を崩すリスクがあります。

フォームを崩し、昔の自分の走り方に戻すのに、長期間かかることもあります。動画はあくまで参考として活用し、自分なりの理論を持つことが大事です。

正しいランニングフォームについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

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